
『退職代行サービス』って「辞める側」からしたらすごい便利なサービスだよね!

でも「辞められる側」からしたら『退職代行サービス』ってどうなんだろう…
ゆうです!
突如『退職代行』を使われてしまった会社に勤めています。
もしもあなたの会社で、突如『退職代行』を使って社員さんが退職したら…
- 残された社員はどう感じるのか
- 会社としてはどう対応するべきなのか
- 突如退職された後に起きるかもしれないこと
こんなことが気になりますよね?
そんな疑問を少しでも解消できる内容になっています。
退職代行使われたらどうする?どうなる?代行使って辞められた弊社のお話


この記事は決して『退職代行サービス』を悪く言う記事ではありません!

著者が勤めている会社で起こったエピソードをもとに
『退職代行』を使われた側はどういう対応をするべきなのか、
今後どうしていけば良いのか…を考えた内容になります。
年末年始休暇明けの初出社日に、突如FAX一枚残し消えた社員…
そのFAXは「法律事務所の弁護士からの『退職代行サービス』のFAX」だった…!
実際に『退職代行』を使われた弊社の対応などから
「実際に行った対応」
「残された私たちがどう感じたのか」
「その後どんなことが待ち受けていたのか」
「『退職代行』を使う前に行うべきこと」
以上4つのポイントを中心に、実録仕立てで書いていきます!
是非最後まで読んでみてください♪
ちなみに当ブログでも『退職代行サービス』の概要、使うべき人などについて書いています。
『退職代行サービス』について知りたい方はこちらもどうぞ♪
実録!ある日突然「飛んだ」先輩社員と私たち


2019~2020年の年末年始休暇は曜日回りもあり、長かったね。
ぶっちゃけ初出社は腰が重かった…。

そんな新年初出社日に起きた出来事でした。
まさに「事実は小説より奇なり」…ご覧ください。
新年初出社…連絡が一切つかない先輩社員、届いたのは一枚のFAXだった
腰の重い初出社日、何とか出勤した私を含めた弊社社員。
しかしある社員さんだけ、連絡も一切なく会社に来なかったのです。
部長が何度も電話、LINEなどしても一切繋がらず。
心配と疑念、不信感など社内に渦巻く中…一枚のFAXが届きました。
そこに書かれていたのは、
▽▽株式会社 御中
御社の社員 ◎◎様 より依頼がありご連絡させていただきます。
◎◎様は
「*月*日をもって一身上の都合により退職」させていただきます。
有給休暇消化も加味した上で本日より出勤しない旨も併せてご了承ください。
退職関係の書類は後程依頼者様より御社に送付致します。
連絡は全て〇〇を通して依頼者様への直接連絡はご遠慮ください。
●●法律事務所 弁護士 〇〇

プライバシー保護の観点からフィクションを含んでいます。
突然の出来事に驚き、戸惑いを隠せない私たち

FAXを受け取った部長は驚いた様子もありましたが、冷静に私たちに一言だけ伝えました。
部長「◎◎さん、今日から会社来ないから!退職することになった」
ざわつく社内
「FAXが届いた」→「◎◎さんが退職する」
あまりに急な展開に私はあることに気が付きました。

こ…これは…
『退職代行サービス』だ!!
しかも弁護士がやってる方の!
本当にFAX一枚ですぐ辞められるんだ…
とも思いました。
ただ◎◎さんの突如の退職により、弊社では今後どうなってしまうのか…
強い不安感が社内で渦巻いていたこともよく覚えています。
それでも会社は回っていく
ここで弊社の事業と退職した◎◎さんが担当していた業務等を、
身バレしない範囲で書いていきます。
営業職全体としても人員ギリギリで行っていたので、
退職による突如の欠員によるダメージはやはりありました。
更に◎◎さんが『一つの管理会社への対応業務』を一手に引き受けていた部分が
突然の退職(引継ぎが一切されていない)により、大きな課題としてのしかかりました。
しかし、こんな形であっても居なくなってしまった人を呼び戻すのは困難です。
◎◎さんに直接連絡することも弁護士から止められている状況なので説得もほぼ不可能ですし
今の状況で出来ることを行っていくしか道はありません。
◎◎さんの代わりの人材は求人をかけて補充することになりました。
引継ぎがされていない業務に関しては
確認を都度取りながら、今後は全員で対応していくこととなりました。
『退職代行』で突如社員が会社を去ったからといって、
会社の業務が即滞ってしまうことはありません。
残された社員たちで考えて、知恵を絞って穴を埋めながらその先も業務が回っていくだけです。

辞めた◎◎さんの業務対応を任された方からの悲鳴が時折聞こえることはあるみたいですね。

そこもちゃんと私たちでフォローしながら、何とか立て直しは出来ている状況です!
『退職代行を使われた会社』はどうするべきか


ここまで読んでくださってありがとうございます!
以上、弊社が『退職代行』を使われ退職されてしまったエピソードです。
本当にFAX一枚ですぐに退職出来てしまう『退職代行サービス』の凄さを思い知りました。

ここからは『退職代行』を使われた会社側の対応について考えたことを書いています。
基本的にはサービス担当者を通しての対応 退職者への直接連絡は禁止される
弊社のケースでもそうでしたが、
退職代行を行われた後の連絡はほぼ全て『退職代行サービス』の担当者が窓口になります。
退職に関する話や、貸与物や会社に残った私物の処理や引継ぎの話なども全てです。
民間の『退職代行サービス』の場合は強制力を持たないので、
会社側から退職者に連絡できなくもないですが、
退職者も会社からの電話には一切出ないよう担当者と打ち合わせていますので、
結局は繋がらない場合が殆どです。
弁護士が対応する『退職代行サービス』の場合は強制力もあります。
◎◎さんは法律事務所の『退職代行』を使ったので、
弊社側から直接彼に連絡をすることは全く無かったですね。
退職により業務に支障をきたす恐れがあっても(引継ぎなど)やはり連絡は×

とは言っても、引継ぎや残務がバリバリ残ってる状態で辞められると困っちゃうし…
他の会社でもそういう感じで辞めちゃう社員さんもたくさんいて困っているんじゃない?
業務の引継ぎが全くなされていなかったり、残務がたくさん残っている状況でも
やっぱり退職者へ直接連絡をすることは原則禁止されています。
また「退職」は労働者の権利であり、引継ぎを行うことは義務ではありません
なもんで、退職者がいくら
●重要な業務を他の社員に一切引き継いでいなかろうが
●担当している業務を中途半端に残していようが
退職は出来てしまうのです。
残された業務は残された社員たちで協力して対応するより他はないんです。

もちろん!退職者が『会社に実害を与えてしまうようなこと』をした場合は
会社が退職者を訴えることは出来ます!例えば会社のお金を盗んだり、顧客情報を意図的に流したり…とかね。
サービス担当者から一方的に『退職日~有給消化』まで宣告?され、基本こちらからは何も出来ず
年始に届いた一枚目のFAXから、続けて法律事務所から送られてきたのが
◎◎さんの会社内の私物を送り返す旨の指示と、退職関連の書類を早急に送るように
といった内容のFAXでした。まさに「有無を言わせず」といった感じです。

一方的すぎてかける言葉も見つからない、といった感じでした。
実際に弊社が行った『会社側』からの対応

弊社での『退職代行』を用いて退職された◎◎さんへの対応は…
●『退職代行』の担当者からの指示を全面的に聞いて対応
これに尽きます。
弊社の部長やマネージャーさんも
「何でこんな風に辞めちゃったんだか…」
「もうすぐ大変な時期(賃貸不動産の事業的にこれから忙しくなります)になるのにね」
と言葉を漏らしながら対応していたことをよく覚えています。
所感 「会社の辞め方」にも人間性が出るもの
ここからは私個人の感想や意見になります。
退職するのは労働者の権利です。どのタイミングで、どんな状況下であっても辞めるのは自由。
ただ、ほんの少しでもお世話になった会社を辞めるのに
「引継ぎを一切せずに」「残された社員がどう思うのか」
一切考えずに自分の都合だけで辞めていくのは、良心が傷まないのか…?と思いました。
もちろん、退職すると決意するまでに色々あったのはわかります。
私も前の会社、前の前の会社を辞める決意を固めたときはとても辛かったです。
ただ、会社に残っている社員さんや自分が担当していた業務はどうなるのか…
同時にこうも思ったので、引継ぎや残された社員さんやお客様への挨拶などはしっかり行いました。
◎◎さんが弊社から退職を決意するまでにどう考えたのかは分かりませんが、
「自分の業務への責任」「残された社員への思い」
全て放棄してまで辞めようと思ってしまったのは非常に残念でなりません。
個人的な考えではありますが、『退職代行』を使うにしても使わないにしても
引継ぎなども含めてしっかり事前準備を行ってから、
可能な限り円満に退職したいものだなぁ…と改めて感じています。
退職を決意した時に考えたい事前準備について、当ブログでもまとめています。
退職代行使われたらどうする?どうなる?代行使って辞められた弊社のお話 終わりに

この記事…と言いますか、
実際に『退職代行』を使われた弊社のエピソードを通して皆さんに伝えたいことは以下3点です。
●『退職代行サービス』を使えば、本当に会社と一切関わらずに辞められる
●在職中に法律に触れることさえしていなければ、何の準備もせず辞められる
●会社に残された側の希望としては、最低限業務の引継ぎはしてから辞めて欲しい!
以上です。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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