「スーパーの正社員で働くのはやめとけ!」ってネットで見かけるけど本当?
「スーパーの正社員の仕事」に興味はあるけど、合っているかどうか不安…。
本記事はこんな悩みを解決する内容です。
こんにちは。ゆうです。
スーパーの正社員(お惣菜部門)10年ほど働いた私が忖度ゼロ・実体験ベースでお伝えします。
今はもう退職してるけど、スーパーの仕事は楽しくて大好きだったよ!
「スーパーの正社員」は、ネガティブイメージが未だ強いのは間違いありません。
Googleなどで『スーパー 正社員』で検索をかけると…予測ワードに「やめとけ」「失敗」が出てきたり匿名掲示板(例・5ちゃんねる)でスレッドが立つなど。
スーパーに限らず、小売業界全体でブラックイメージがついていますね…。
しかし『スーパーの正社員はやめとけ』は、全ての人には当てはまりません。
なぜなら、理想の働き方や人生設計は人によって全然違うから。
スーパーの仕事と「あなたの叶えたい理想や仕事イメージ」が合っていれば、むしろ天職になる可能性も。
ネットではびこるネガティブイメージに振り回されることなく…
『あなたにとって最適な仕事選び』の参考にしていただけると嬉しいです!
「スーパーの正社員はやめとけ」の真実【合わない人にとっては地獄】
結論からお伝えします。
なぜならスーパーの正社員の仕事は、自分の希望やイメージと合っていないと地獄でしかないから。
スーパーの正社員はざっくり言うとこんな仕事です。
- 接客・レジ対応
- 商品の鮮度チェック
- 商品の製造・陳列・販売
- 販売データ分析・計画立案
- 棚卸し・在庫管理(発注・倉庫整理など)
- パート・アルバイトのシフト管理
- イベント時(年末年始など)の対応
- などなど…
製造など比較的単純な作業はパートやアルバイトにやってもらうことがほとんど。
正社員の仕事は、接客応対や売上・利益、シフト管理などマネジメントが主ですね。
いわゆるオフィスワークと違い、こんな特徴があります。
- 完全シフト制で土日は休みにくい
- お盆・年末年始は繁忙期=休めない
- シフト・来客数などによって仕事量が変わってくる
私がスーパーで働いていた時に強く感じていたのは、
その日の人員や天候によって忙しさが全然違うことだったね。
特にお惣菜部門だったので、雨が降ってるときはお客様少ないので
作る数を調整したり値引きを早めたり…結構バッタバタだったな。
早番遅番もありましたし、長時間勤務も結構ありますね…。
- 「土日は絶対休みたい!」
- 「1秒でも残業はしたくない!」
- 「お盆やお正月は絶対帰省したい!」
- 「友人や恋人と休みが合わないと辛い」
こんな希望を持っている方にとっては、スーパーの正社員はぶっちゃけ『地獄のような仕事』といえるでしょう…。
裏を返せば、希望や適性にハマっている人にとってはむしろ天職。
「働くイメージ」「この先どう生きていきたいか」「どんなことにやりがいを感じるか」
しっかり確認した上で、スーパーの正社員が合っているかどうか考えたいものですね。
「スーパーの正社員はやめとけ」と言われる5つの理由
なぜ、ネットなどで『スーパーの正社員はやめとけ』と言われてしまうのか。
考えられる理由はこの5つです。
肉体労働が多くてしんどい
スーパーの仕事は正社員といえど、体を動かす仕事が多いです。
店内での作業や接客、レジ対応などでほぼ毎日動き回ったり重い物を運ぶこともあるから。
実際に製造や陳列作業にあたるのはパート・アルバイトですが、スムーズに動けるように前準備をするのは正社員の仕事。
納品物の搬入、倉庫内の在庫整理から前日の材料仕込み、陳列棚のレイアウト策定まで…。
限られた時間の中で決められた作業をキッチリ終わらせるための仕込みがマストです。
オフィスワークなどと違い、腰を据えた仕事はなかなかできないのが現実です。
毎日体を動かしているので、運動不足になりにくいってメリットはあるけどね。
重い物を持ち運ぶ際は腰痛に注意ですね…。
私は何度か腰や膝を痛めたり、作業場で顔から転んだことがあります…。
忙しいと慌てて動いたり物を運んだりしがちですが、気を付けなければいけません。
スーパーの仕事は肉体労働が多いため、しんどいと感じる方は多いようですね。
接客・クレーム対応がきつい
接客・クレーム対応がきつい…と感じる方も多いですね。
スーパーには毎日たくさんのお客様がいらっしゃるため、
担当部門に関する接客やレジ対応まであるので大変なのは確かです。
商品製造(陳列)・管理もしながら接客をしていく必要があり、体も頭もフル回転。
稼働時間中はずっとマルチタスク(業務の同時進行)を要求されるため、正直かなり疲れます…。
どこか一つでも抜け・ミスがあるとクレームに直結するので、手も抜けません。
クレームが発生すると謝罪や返品(返金)など、
通常業務とは別で対応しなければならなくなるので大変なんだよね…。
接客やクレーム対応がきついことも「スーパーの正社員はやめとけ」と言われる理由の一つです。
【余談】私が働いていた時に起きたクレームと対応
余談になりますが…
私がスーパーの惣菜部門で働いていた時に実際に起きたクレームと対応をまとめてみました。
異物混入系のクレームは惣菜部門に限らず、生鮮食品部門では起きがちではありましたね。
店長指示で高級なフルーツや菓子折りを持っていくこともありましたね。
クレーム対応のポイントは「とにかく謝罪」「お客様の声を傾聴すること」
過失は真摯に受け止め謝罪し、お客様が求めていることに可能な限り対応する。
スーパーに限らず、どこの職場でも同じですよね。
ちなみに一番怖かったクレームは、
『状況的にこちらに過失がない』のに「商品に針金が入ってた」と言い張ってきたお客様。
作業場の調理器具・設備・従業員の持ち物を全部チェックしても、
該当するものが見つからなかったよ…。
「大事にされたくなかったら、おたくの誠意を見せろ」と、訴訟も臭わせてきました…。
最終的にはお客様の虚偽(言いがかり)だったことがわかり事なきを得ましたが…
店長、惣菜部門長、提携メーカーの方も巻き込んだ大変な案件だったことは事実でしたね。
本当に色々なお客様がいらっしゃるな、と改めて感じました。
売上・利益ノルマが厳しい【管理職の場合】
売上・利益ノルマが厳しくて辛く感じることは確かにあります。
主に部門主任、店長など『スーパーの管理職ポジション』に当てはまる話ですね。
スーパーも慈善事業ではありません。
他の業界と同じく、売上・利益を徹底的に追求するのが必須。
売上・利益目標を達成できなかったら、もちろん上から詰められます…。
店舗・部門ごとに『年間の販売目標』を割り振られ、月・日ごとの販売計画にまで落とし込む。
計画書→作業指示書・売り場レイアウトを作成した上でパート・アルバイトに仕事を振っていく。
実際に上がった数字を分析し、来年以降の計画に繋げる。PDCA※サイクルが欠かせません。
(※Plan、Do、Check、Actionの頭文字。計画~改善までのサイクルを指します)
改めて文字に起こすと、結構細かいことやってたんだなぁ…。
実際に働いていて感じたのは、
数字管理~指示書作成を細かくやっている社員の方は結果をしっかりと出せている事実。
私は数字が苦手で、売上・利益管理は正直きつかったです。(汗)
それでも同じ店舗で4年間売上・利益連続プラスにできていたのは、
計画作成に時間をしっかりかけ、パートさんたちとコミュニケーションを積極的に取れたからだと感じています。
スーパーの正社員には、売上・利益数値責任が伴うのは間違いありません。
シフト制で土日祝はほぼ休めない【長期休暇△】
スーパーの正社員は完全シフト制で、土日祝日はほぼ休めません。
(週休二日制)
理由はシンプルで「多くの人にとっての休日」である土日祝日=スーパーの繁忙日だから。
スーパーに限らず、全ての小売・サービス業に同じことが言えます。
加えてパート・アルバイトの希望休や有給取得を優先させることが多いため、正社員は有給や長期休暇が取りにくいのも間違いありません。
連休や有給…取れないわけではないんだけど、
事前準備やシフト調整・お休み明けのフォローをしっかりやっておく必要があるのでぶっちゃけ面倒なのよね…。
ゆうさんも泊まりの旅行やデ〇ズニーランドに行ったときは、
必ず社員の方やパートさんたちにお土産を買っていましたからね…。
お土産もらうと嬉しいしね!
部門内の円滑なコミュニケーションの為によく買ってました。
スーパーの正社員は土日祝日はほぼ休めず、有給や長期休暇も取りにくいので「やめとけ」と言われやすいですね。
従業員が突然休んだ時の穴埋めは正社員【=休日出勤も…】
同部門のパートやアルバイトが体調不良などで突然休んだ時の穴埋めをするケースもあります。
ここでいう『穴埋め』とは主にこの3つです。
- 早出or残業
- シフト変更
- 休日出勤
前述したとおり、スーパーでの仕事は「完全シフト制」
販売計画に基づいた人員でシフトを組むため、結構ギリギリです。
正直な話、一人でも休まれちゃうとかなり大変だよ。
誰かが休む=その分の作業が残った従業員に振られ負担が増えるため、正社員がフォローすることが多いです。
ちなみに「自分が休んだ場合」も全く同じ対応になります。
私が入社三年目の頃インフルエンザで一週間出勤できなくなった時も、
パートさんや同部門の社員さんや店長にたくさんフォローしていただき無事にお店を回せました。
退職した今でも、感謝の気持ちは忘れられません。
社員の急な欠勤で残された従業員に負担が増えるのは、どんな仕事でも同じかもしれませんが…
『欠員が出る=作業に即・影響が出る』のは、スーパーの仕事の特徴と言えます。
スーパーの正社員として働く3つのメリット
ここまでで『スーパーの正社員』のデメリットをお伝えしましたがそれだけではありません。
「スーパーの正社員ならでは」のメリットもあります!
「スーパーの正社員はやめとけ」って大々的に言ってくる人って、
メリットを知らないで言っているだけなことが意外と多いんですよ…。
スーパーの正社員として働くメリットはこの3つ。
節約スキルが身に着く【豊かな生活に直結】
スーパーの正社員で働くと節約スキルが身に付きます。
なぜなら「スーパー=食品を扱うお店」なので、食費を節約できるチャンスが多いから。
特売や値引きのタイミングを知れると良い商品が割安に手に入るし、
毎日の食事メニューを考えるのも楽しくなるよね!
野菜やお肉・お魚など生鮮食品の場合…鮮度が落ちる前に値引きする必要があります。
青果、精肉・鮮魚のような生鮮部門で働いていると「鮮度が落ち始めるタイミング」が自ずとわかり、安く手に入れるチャンスがより高まりますね。
ちなみに店内で作るタイプのお惣菜は毎日必ず売り切る必要があるので、
夕方や夜に一斉に値引きを行います。
私がスーパーのお惣菜部門で働いていた時も毎日値引きを行っていたので、
退職した今でもおおよその値引きタイミングがわかるのでかなり役に立っています(笑)
スーパーの特売・値引きのタイミングをつかめる=食費削減に繋がります。
浮いたお金で美味しいデザートを買ったり、月に一度の外食を楽しみにするなど…豊かな生活に直結しますよ!
平日に休める【混雑から解放・役所関係がスムーズ】
スーパーの正社員は平日にお休みが取れます。
完全シフト制で土日祝日が休みにくいため、平日が代休になるから。
案外イメージされにくいですが、平日に抵抗なくお休みが取れるのはかなりの強み。
平日に休めるメリットはこの3つ。
- 役所、銀行、郵便窓口の手続きがスムーズ
- 商業施設、テーマパークが結構空いてて気軽に楽しめる
- タイミングによっては電車・道路が空いてるため移動が楽
私はよく同じ会社の友人と平日にディ〇ニーなどテーマパークや買い物に行ったんだけど、
結構空いててアトラクションの待ち時間も短いしお店もスムーズに見れるしで最高だったよ!
役所・銀行など窓口での公的手続きがスムーズにできるのは最大のメリット!
土日祝日がお休みの方だとそうはいかず、休憩中に行ったり有給取得したり…調整が大変なんです…。
著者がシフト制の仕事から土日祝日休みの仕事に転職したときに最初に感じたデメリットは
「窓口での手続き関係がすごくやりにくくなった」ことです。
混雑からの解放・役所関係がスムーズになることは、土日祝日がお休みな仕事では考えられない大きなメリットですよ!
効率化スキルが身に付き家事力アップ!【家族もニッコリ】
スーパーの正社員で働くことで「効率化スキル」が自然と身に付き、家事力が高まります!
なぜなら、決められた時間の中で数多くの仕事を着実にこなせるようになるから。
前述した通りスーパーでの仕事はマルチタスク(業務の同時進行)が求められるため、常に効率を考えながら動くのがマストです。
例えば…
- 作業の順番を考える(二度手間・無駄な動きをなくす)
- 人に頼めそうな仕事は積極的にお願いする(自分が使える時間を確保)
- 一回の移動で複数の作業を行う(作業場・店内の行ったり来たりをなくす)
- チェックには時間をかける(同時進行でも仕事のクオリティを落とさない)
- などなど…
限られた時間の中で多くの仕事を正確にこなす必要があるから大変ですね…。
それでも、意識的にやり続けてれば必ず慣れてくるもんだよ。
スーパーの仕事に慣れてくると『頭で考えなくても効率的に動ける』ようになりますし、家事にも活かせます。
洗濯機を回しながら掃除。スープを煮込みながらテーブルにお皿を並べるなど。
決まった時間でできる限り多くの家事ができるようになり、家族との時間を多く取れます。
仕事も家事もスムーズにこなし、職場でも家庭でもより大切にされる人になりたいものですね。
『スーパーの正社員はスキルが身に着かない』は真実か?【元社員が暴露】
『スーパーの正社員はやめとけ』と言われてしまうのは、上記でお伝えした理由以外にもう一つ。
- 「いくら働いてもスキルが一切身に着かない」
- 「単純作業ばかりで転職に活かせない」
SNSや匿名掲示板で『必ずといって良いほど』見かける意見だよ…。
断言します。スーパーの正社員=『スキルが身に着かない仕事』ではありません!
なぜなら、スーパーの正社員は単純作業ばかりではないから。
むしろ比較的単純な作業の製造や陳列、片付けなどは主にパート・アルバイトの方にお願いすることがほとんどですね。
前述したとおり、スーパーでの仕事は作業・販売だけではなく数値管理や日々変わっていく状況に適切に対応していく必要があります。
(しかもクレームを出さないよう気を付けながら…)
私が10年間実際に働いていた時にはこんなスキルが身に着きました。
- パソコンスキル(基本的なExcel、Word、PowerPoint操作)
- コミュニケーションスキル
- 接客・クレーム対応スキル
- 作業の効率的な段取り方法
- 即断即決スキル
その他、調理(天ぷら・巻き寿司作り)や盛り付けなどのスキルも身に着くから料理も楽しくなったよ!
(※お惣菜部門の場合です)
パソコン・段取り・コミュニケーションのスキルは、スーパーに限らずどんな職業でも使えるため異業種への転職にも活かせます。
スーパーの正社員=『スキルが身に着かない仕事』
そんな思い込みに惑わされず…正しい判断ができるようになりたいものですね。
スーパーの正社員が向いている人・いない人
「スーパーの正社員の仕事」が向いている人・いない人、それぞれの特徴をお伝えします。
『自分はどうかな?』と当てはめてみましょう。
向いている人【変化を望む・接客好きなど】
「スーパーの正社員の仕事」に向いている人はこんな人。
スーパーの仕事以外の接客・サービス業にも向いているよね。
お客様が喜んでくれるのを間近で見られるやりがいのある仕事だよ!
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向いていない人【ライフワークバランス最重視など】
反対に「スーパーの正社員の仕事」が向いていない人はこんな人。
ライフワークバランスを何よりも重視したい・腰を据えてルーティンワークをしたい…
こんな希望の方には向かないですね。
>>『あなたにピッタリの仕事は何か』からプロの目線で教えてもらう|リクルートエージェント
スーパーの正社員の仕事を始めるには【エージェントを活用すべし】
ここまで読んでくださって『スーパーの正社員で働きたい』と感じたら…。
まずは転職エージェントに登録して情報収集することをおすすめします。
なぜならスーパーにはブラック企業が多く、間違って入社してしまうと後が大変だから。
本当に残念な話だけど、大手と言われるスーパーでも
「労働環境の悪さによる短期離職」など、よくあるんだよ…。
仕事の特性上『長時間労働』や『人材不足』が慢性化しやすく、疲れの蓄積から『ハラスメント』が横行したり…。
スーパーの仕事がブラック化しやすいのも確かです。
企業研究や実際に働く人の声、内情を知らないままで入社してしまうと大変ですね…。
職場の環境や人柄、福利厚生や働き方など…事前にしっかりと情報を集めておく必要があります。
そのため、企業の内情も知ることができる転職エージェントを利用するのは非常に有効です。
>>『【30代向け】転職エージェントのおすすめと使い倒す方法、徹底解説!』
また『スーパー以外の仕事をしたいあなた』にもOK。
うまく活用すれば、ピッタリの仕事に出会う可能性がぐっと高まりますよ。
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「スーパーの正社員はやめとけ」=働き方のイメージ次第:まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
本記事でお伝えしたいことは以下でした。
『スーパーの正社員はやめとけ』は、全ての人に当てはまりません。
仕事に対する希望や人生設計、適性に合えばむしろ天職になりえる仕事です。
ネットなどのネガティブな声に惑わされず「あなたにピッタリかどうか」を見据え、
着実に判断できるようにしたいものです。
あなたにとって最適な仕事を選べることを、心から祈ってます!
それでは本記事はここまでです。お疲れさまでした!
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